エアレーションの考え方

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メダカ飼育にエアレーションが必要か否かという議論は初心者から上級者まで尽きることがないようです。

設置の手間、装置の費用、電気代以外の難点として「メダカが瘦せる」という説があります。これは私も、、、「あると思います！」

水槽の大きさやエアレーションの強さにもよりますが、その状況によってはメダカは常にジョギングしているような運動を強いられることになります。そりゃ引き締まりますよね。餌を強く与えればそこはある程度はカバーできるとは思いますが。

それでもエアレーションをする意味は何でしょうか。初心者の方でしたら１００％「メダカに対する酸素供給」と回答されるでしょう。しかしメダカは金魚と違い、体も小さいので酸欠によるトラブルはほとんど起きないというのが私の経験上の認識です。

例えばこの水槽。

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室内飼育、30cm水槽、エアレーションなし、100匹以上、水温はご覧の通り、1カ月半水替えなし（蒸発分のみ補充）ですが酸欠トラブルは起こしていません。

植物性プランクトンも呼吸するから青水も酸欠の要因になるという説はあちこちで見かけますが、この水槽はずっと青水です。しかもオオミジンコが多数湧いています。ミジンコも酸素を取り合う競合相手です。

私がメダカで酸欠事故を起こしたのはこれまで一度だけ。300リットルほどの水槽でしたが、真夏にエアレーションなしで500匹以上を収容していた猛暑日の時でした。これはさすがに限度を超えていますね。

ではエアレーションの最大の効果とは何か。

それはろ過バクテリアの活性化にあるとみています。いわゆる「生きた水」を作る効果です。

こちらの水槽は1号店の店内にあるとても好調な水槽の一つです。

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水面にはっきりと波が立つほどの強めのエアレーションをしています。

こちらは1号店2階の水族館の水槽。同様に高い波が立つエアレーションをしています。水は澄み、過密飼育状態のメダカたちも絶好調です。

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強いエアレーションは明らかに水の状態を良好なものにしてくれます。

ただ、やはりメダカの成長は遅めで、太りにくいように感じます。

二律背反、あちらを立てればこちらが立たず、ですね。

薄飼いをするとか、水替えを頻繁にするとか、屋外で水面に風がよく当たるといった場合など、状況によってはエアレーションは不要と結論づけてもいいと思います。

一方、室内で過密飼育で水替えの手間を減らしたければエアレーションはものすごく有効です。

結局のところ、エアレーションの必要性の有無は「飼育環境や飼育目的による」ということになるのだと思います。

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