なぜ２００店舗を目指すのか

メダカ関連商品のメーカーさんの営業マンの方にご来店をいただきました。今年の新卒の新入社員さん。今日が初めての一人での外回りなのだそうです。そんな方にお会いすると応援したくなりますね。

そのメーカーさんは素晴らしい商品を次々とリリーズされている誰もが知るメーカーさん。私たちも大変お世話になっています。

ところで、まだ黎明期ともいえるメダカ業界。

メーカーさんとのパワーバランスについては気を付けていかなければいかないと考えています。どの業界でもそうだと思いますが、その業界のメーカーさんで圧倒的に強い企業さんが出現すると、その他の業界関係者全体が経済的に困窮するのです。

典型的な例がバドミントン業界です。バドミントンにあまりなじみのない方もご存じかと思いますが、この世界ではもう５０年も前からおなじみのあのメーカーのほぼ一人勝ち状態です。

小売店ではそのメーカーの商品を置かないと、バドミントン用品専門店としての恰好がつきません。仕入原価について複数のメーカーによる競争原理が効かないので言い値で仕入れるしかなくなります。消費者が受け入れる小売価格と仕入れ原価の幅は限界まで圧縮されてしまい小売店は儲かりません。

そして競争原理が効かないという事は消費者の段階において選択肢がありませんから小売価格もどんどん上昇してしまいます。

こうして価格の主導権をメーカー側が完全に握ってしまうのです。メーカーさんの立場からするとそれはルール違反でも何でもないまっとうな経営戦略。経営的視点で見るとむしろ称賛されるべきもの。

同様の現象はパチンコ業界にも当てはまるようです。

共通しているのは店舗も消費者も毎年のように登場する強豪メーカーの新商品にものすごくお金を使わされてしまうという事。

そういった構図を回避するために昭和の後半に登場したのがチェーンストアというシステムです。小売店が２００店を超える規模で多店化することによって価格の主導権を特定のメーカーに握らせず。小売価格を低く抑え、暮らしを豊かにするというもの。

実際、国内においてその成果は存分に発揮されています。

皆さんが利用される飲食店や小売店で２００店以上のチェーンストアがなかったら、という事を想像してみてください。ダイソー、マクドナルド、ニトリ、イオン、コンビニ各社、牛丼チェーン等々。これらの有名チェーンがすべて消えてしまったら恐ろしく不便になるでしょう。家計の出費が爆上がりしてしまう事は容易にお分かりいただけると思います。

まぁメダカ業界が強豪メーカーにグリップされる可能性は今のところないかなとみています。が、未来は誰にも分りません。

と、いうことで堀切めだかが２００店舗を目指す理由をご理解いただけましたでしょうか。