松本人志さんの件に学ぶメダカ泥棒対策

昨年末から世間を騒がせている松本人志さんの件。

「しばらく休業」という打ち手には賛否両論が渦巻いていますが、その件で何人かのコメンテーターやユーチューバーがこのように解説しています。

「今回の休業の目的は被害金額の明確化（および最大化）にある」というもの。

私は個人的にこの説が一番腹に落ちました。そしてこの打ち手はメダカ泥棒対策という点でも参考になるのです。

事の真偽については全く分かる立場にないので、あくまでも松本さんはシロであり裁判で勝つという仮定での話です。

仮にこのまま芸能活動を続けて裁判で勝ったとしても名誉棄損における被害金額は算定しずらく、勝訴したとてその額は数百万円がいいところだそうです。そしてその額は裁判に負けた出版社側が本件で雑誌が売れた利益をはるかに下回るものとなります。松本さん側にとっても数百万円はどうでもいい金額に過ぎません。事実上出版社側の大勝利となるのです。

一方、この影響で松本さんがまとまった期間の休業をするとここ数年の松本さんの活躍の実績からその被害額を年間で二桁億円ぐらいの形で明確にできるのです。当然に損害賠償の金額も桁が変わり、出版社側は異次元の打撃を受ける可能性が発生します。

さて、同様の形でメダカ泥棒対策を行う場合はどのようにしたらよいのか。そちらについては昨年の７月に書いていますのでこちらをご参照ください。

horikirimedaka.hateblo.jp

ある芸能事務所の社長から直接聞いたことがあります。所属タレントにひとたびスキャンダル疑惑が起こると事実無根の記事や報道が飛び交うその数と勢いのすさまじさを。「あることないこと」ではなく「ないことないこと」を書かれまくったと言います。そして当該タレントの田舎の家族にまで深刻な被害が及び、東京に住まいを確保してその家族を避難させたのだそうです。

松本さんクラスになると４０年を超える芸能生活の中で幾度も看過しがたい事実無根報道の被害にあってきたはずです。６０歳になって芸能生活の引き際を視野に入れていたタイミングで、ここは一旦芸能の仕事を中断するという犠牲を払ってでも後輩たちのために、そして今後の芸能界のために一部マスコミと身を挺して戦う決意をしたのではないかと思うのです。ただ、あくまでもこれは松本ファンとしての一方的な見解です。

メダカ泥棒の被害にあった場合も同様です。時には身を挺して戦わなければいけないときもあろうかと思います。警察に被害届を出せば解決とはいきません。そこからがむちゃくちゃ大変なのです。

昨年の８月、私はそれにかなりの時間を割きました。それでも盗られたお金やメダカが戻ってこないのも分かっていました。犯人を有罪に追い詰めたとて、高確率で執行猶予はつくし、犯人が無職だった場合は社会的制裁もほぼ意味をなさないこともわかっていました。でも戦わないとやられ放題になっちゃうので戦うしかなかったのです。

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