水づくりの技術が身についた時の利点

水づくりが上手になった時の利点その１は

「魚を☆にすることが減る」

利点その２は

「水替え作業が楽になる（水替え頻度を減らせる）」

だと思いますが、

その先にある利点その３は

「餌を多めに突っ込める（＝攻撃的成長促進）」

です。

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初心者に対する飼育の教科書には総じて「餌を控えめに」と書いています。水づくりの技術は一朝一夕には身につかないからです。

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こちらは我が家の池を泳ぐ品評会用らんちゅうの今朝の姿。11匹の当歳魚に冷凍アカムシ1枚。これを1日2回＋粉餌。結構大量にえさを与えます。

高頻度で水替えをし青水にはせず、植物性プランクトンは食わせません。「野菜は食うな、肉だけ食って早く大きくなれ」というやり方ですね。大きくしないと戦いの舞台にすら乗ることができない品評会らんちゅうの特殊な育成方法です。健康飼育をするだけならこんなことをする必要はありません。

初心者のころは、この餌の量が想定の範囲外過ぎてなかなか真似ができませんでした。餌の量だけを真似して水質を悪化させてらんちゅうを☆にしてしまう、というのはおそらくみんなが通る道。

そこで大事になることが水づくりの技術。これが本当に深い世界。「らんちゅうづくりは水づくり」と言われるゆえんです。

幸い私は環境に恵まれていて、全国トップレベルのプロらんちゅう師（60歳代の方）が自宅から徒歩10分の所にお住まいです。そして師匠と呼ばせていただくご縁をいただいています。この5年、師匠の池を何度も見せていただきながら多くの教えをいただいてきました。でもまだ水づくりの神髄にはたどり着けていません。

「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」はうなぎの調理の世界でいわれる格言。

メダカをこれに当てはめるとどうでしょう。

水づくりは3年でしょうか。いや、8年くらいを要するのかもしれません

らんちゅうの場合はこんな感じじゃないかとみています。

「餌3年、水8年、選別一生」

選別の中でも特に奥深いのは種親選び。今の姿の美しさに序列をつける選別眼は数年で身につくと思いますが、種は想像以上に奥深いです。品評会基準でハネレベルの魚に優良な種がしばしばいるのです。

改良メダカの場合はどうでしょう。

そんな終わりなきテーマをみんなで意見交換してみるのが楽しいのですね。きっと。

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