メダカ人気の理由を考える（６）他の観賞魚趣味との比較

今回は他の観賞魚趣味との比較で「離脱理由」という切り口からメダカ人気の秘密を考察してみたいと思います。

ちなみに子供のころからアクアリウム好きだった私のメダカ以外のキャリアはこんな感じです。

１．かなりハマったもの（それぞれ５年以上、数百万円は投じている）

らんちゅう（現在も進行中）、ネイチャーアクアリウム（淡水熱帯魚の水草レイアウト水槽＝現在は中断）

２．短期間だけハマった主なもの

ディスカス、アロワナ、エンゼルフィッシュ、グッピー、他淡水小型熱帯魚全般、らんちゅう以外の金魚

３．人気のジャンルだけど未経験のもの

海水魚、シュリンプ、ベタ、錦鯉

ということで過去にはやめてしまった観賞魚飼育がいくつかあるわけですが、主な離脱理由は次の４つです。

１．負担の大きさに耐えかねた（経済的に、あるいは労力的に）

２．水を触りたくない冬にモチベーションが消失した

３．飼育していた魚が☆になった

４．飽きた

さて、メダカはどうでしょう。

１．負担要因について

飼育規模と方法にもよりますが、経済的にも労力的にも極めて負担を軽くした形で継続が可能です。１週間とか１か月レベルの長期旅行も不可能ではありません。

２．冬場のモチベーションについて

今でもらんちゅう趣味については冬場のモチベーションが低下することがあります。その最大の理由はこの期間、仲間との交流（SNS含む）が激減するからです。一方、メダカの方は冬場も対面、SNSとも仲間との交流が枯渇することがありません。ちなみに昨夜、私はメダカ仲間と夜遅くまで酒を飲みながらメダカ談義を楽しんでいました。

３．愛魚の死去というキッカケ

私の場合、アロワナとディスカスの終了がそのパターンでした。一方、メダカは繁殖が容易で、頑張らなくても累代がすすみます。しかも３カ月前後のサイクルで。面白いもので個々の寿命は短くともメダカの命のリレーはエンドレスなのです。

４．飽きるというキッカケ

２番と通ずるところがあるのですが、この趣味を通じて仲間ができ、頻繁な交流を重ねるという楽しさに飽きることはありません。多様性に満ちたメダカ趣味。その談義に終わりはなく、飽きるという事がおよそ想像できないのです。その点はらんちゅうも同じです。一方、水草レイアウト水槽が飽きた理由は私の場合そこにありました。サークルや大会のようなものが少なく「人に刺激を受ける」という要素が少なかったことが私の場合はやめてしまった最大の理由でした。