メダカ泥棒告訴顛末記～逮捕後がこんなに大変という話～

この夏に２件が同時発生した堀切めだか１号店無人販売所窃盗事件。

どちらも犯人は捕まっています。１件は金銭泥棒。こちらの裁判は進行中で１１月１日に判決予定。

そしてもう１件はメダカ泥棒。今回はそのメダカ泥棒の件の続報です。

ここまでの状況を時系列で整理します。

■２０２３年７月２３日　

事件発生、警察へ被害届提出。防犯カメラ映像の他、目撃者の協力により犯人の車のNoの写真あり。

■８月上旬

警察より犯人逮捕の報告アリ。近隣在住の男性。犯人の拘留はなし。在宅。次のステップは私と犯人の面会により、示談or刑事告訴の判断を私が行う。しかしこの頃、私も警察も金銭泥棒の件の対応が多忙で、面会はとりあえず先送りに。

■９月２９日金曜日

最寄り警察署にて犯人と私の面会が実現。犯人は反省、謝罪の意向を示すも「犯行は一度きり」を主張。一方こちらが把握している目撃情報では犯行は複数回に及んでいるとの疑いが強く、複数回犯行の証拠をこちらで再度整理するためこの日は判断を保留。

■１０月上旬

目撃者の方の証言で犯行が複数回と断定できる決定的な証拠が発覚。

■１０月１４日土曜日

警察の仲介により犯人が来店、示談の申し出を受けるが、その内容は一回の犯行の被害金額相当。したがってこちらはそれを拒否。目撃者情報で犯行は複数回と断定できると指摘したところ、犯人はこれを否定。犯人を帰し警察へ状況を報告。犯人告訴の手続きを依頼。

■１０月２７日金曜日

刑事さんが来店。供述調書の詳細確認。調書は事件当日に発生した事実のみが記されていたが一部修正を依頼。

そして、現在の問題はこの供述調書の文章をどのように仕上げていくかにあります。供述調書の末尾には一般的に裁判官に訴えるような内容の文言が書かれます「＊＊＊＊＊＊で許せないので厳重な処罰をお願いします」と。

本件では７月２３日に起こった事件のみに焦点が当てられた文言が記載されていました。しかしこのままでは不起訴等の極めて軽い処罰になるのは明白。ここの一文は「犯人は虚偽の証言をしている、そのことを証明できる証拠もある」という内容に焦点を当てる必要があるのです。その修正を刑事さんに依頼しているのが今の状況です。

それらのことに私が片目をつぶって示談を受け入れれば事件はこれで終了です。しかしもし本当に犯行が複数回に及んでおり、犯人が虚偽の証言をしていたとしたら、裁判官も検事も警察も私も犯人の手の平で転がされただけで終わってしまうのです。

この犯人は涼しい顔をして嘘をつく男だと私は見ています。

示談を拒否し裁判に向かうとまた警察、検察、裁判官、被告の弁護士、といった優秀な方々にたくさんの仕事をさせることになります。これから制作される裁判資料一つとっても１００ページを超えるものになるでしょう。彼らの人件費に投じられる税金は金銭泥棒の時と同様、１００万円じゃきかないものになるでしょう。私だって相当な手間をとられます。

それでも戦いを続けるしかありません。絶対に守らなければならない正義がそこにあるからです。

司法の原則は「疑わしきはシロ」。なので今回こちらでつかんだ「犯人が嘘をついていること」の証拠性評価が最終的には争点になろうかと思います。簡単ではありませんが強い気持ちで戦っていきたいと思います。