千葉県勝浦市視察、この街に興味を持った理由とは

今日は一日かけて日帰りで勝浦市へ。久々に砂浜の海を見ました。千葉支社（千葉市若葉区）から約７０ｋｍ。

今回、この街を訪問した目的は観光ではなく「視察」。

私にとっては縁もゆかりもない街。約５０年前、小学校時代に実家の埼玉県越谷市から家族で海水浴に行ったことがあるくらい。

そんな勝浦市ですが数カ月前に同市在住の方からお話を伺う機会があり、それ以来二つの理由で強く興味を持っていました。

１．気候

面している海の独特な形状（深さ？）の影響で夏は涼しく、冬は温暖。なんと観測史上一度も猛暑日（３５℃以上）になったことがないのだそうです。

２．人口の異常な少なさ

その数約１６０００人。関東にある「市」の中でもっとも少ない人口。全国ランキングでも７９２の市のうち７７４位。しかもそのうちの１割が市内にある国際武道大学の学生。

どちらの条件もメダカ関連で興味深いと考えました。

まず、その独特の気候条件は勝浦産のメダカをブランド化する理由に値します。「勝浦市の気候が育んだメダカ」として。

また同市ではセールスポイントが乏しく、人口減少と過疎化が加速。人口は６０年前の約半分。勝浦駅の乗降過去客数はこの３０年で1/3に。街おこし課題は極めて深刻な状況と言えます。そんな状況ですから行政を巻き込んでメダカの街を作って盛り上げることができる可能性があるのではないかと感じたのです。

どこかご縁があった街を「メダカの街」にすることに貢献するという夢は堀切めだか創業時からのもの。そういう意味では現在ご縁をいただいている千葉市若葉区にも一つの可能性があります。ですが、ここ人口約１４万人の若葉区は政令指定都市である千葉市の行政区。区長が選挙でえらばれる街ではないので「若葉区の街おこし」という概念はピンとこないのです。

とまぁいろいろ考えてはいたのですが、今日、勝浦市内を視察した上での結論は・・・

「とりあえずこの案は塩漬け」かなと。

勝浦市が案件として興味深いことは変わりませんが、今の私、そして当社がやるべきこととしての優先事項ではないなというところでしょうか。通うには遠く、スタッフを常駐させて事業利益が出るイメージが湧きませんでした。すでに現地に住まわれている方でメダカの街プロジェクトに強い興味をお持ちの方がいたら協力はしたいですが。

ただこのように新しい街や不動産物件に対する好奇心を強く持つことは経営者として大切にしたいこと。今日単体でそろばんをはじくと経済合理性はなかった一日でしたが、「これでいいのだ！」と思っています。

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