千葉県新大型養魚場プロジェクトのその後

千葉県某所の新養魚場を訪問。飼育容器をここに置いてメダカの飼育を開始したのが５月５日。その後５月１７日、に続いて今日が３回目の訪問となります。

今回の訪問目的は主に５つ。

１．飼育容器１０００個のうち、まだ並べていない約５００個の陳列

２．５月５日に放流して１カ月が経過したメダカの成魚の状況確認

３．５月１７日に放流して半月が経過した針子の生存と成長度確認

４．オオミジンコの増殖状況の確認

５．ホテイ草の増殖状況の確認

まず、１について。６個ずつビニール袋で梱包されていた１１０リットル容器５００個。これを開封するだけでも大人２人で半日かかりました。

とても後悔しているのは、梱包せずに納品してもらえるかどうかの相談をメーカーさんとしなかったこと。メーカーさんの梱包がもし手作業だったら、それも相当大変だったことでしょう。お互いに大きな無駄だったという事になります。

容器の数は１０００個。梱包をカットすることでコストも下げることができたかもしれません。これは次回への大きな教訓となりました。

国内にメダカ屋さんは数あれどこの容器を１０００個単位で注文した経験をお持ちの方は一握りだと思います。こういった小さな気づきが貴重な経験値と前向きにとらえています。

５月中に飼育容器の陳列が一気にできなかった理由の一つはこのように防草シートを敷く作業が並行して必要だったため。この取り扱いと今後の効果検証も貴重な経験値です。

残りの約２００個強はまた次の機会に。２週間くらい先になるかもしれません。

まだまだスペースはあります。ここだけでも軽く２００個は置けそうです。

そして確認事項２～５について。１カ月前に投入していた成魚については驚くべきことに生存率が９０％越え。特に楊貴妃１５ペアを１５個の水槽に１ペアずつ投入していた件は１匹のロス（行方不明）のみ。２９匹はしっかりと生存していました。自然に囲まれたなかで、蓋も屋根もない、これだけむき出しの容器で成魚が１カ月経過時点でほとんど生存していたことは大きな収穫。ちなみに管理については現地のスタッフが週２回程度餌やりをするだけです。

半月前に投入していた針子は元々の数がザクっとしていたため生存率は不明ですが、多くの水槽で生き残っており、成長もまぁまぁしていました。

外敵として気になる相手が２種。オタマジャクシとゲンゴロウ。まぁまぁの数が住み着いていたことでした。こればかりはビニールハウスでも建てないと回避は不可能。とは言え成魚の生存率は良かったので懸念点は稚魚や卵への影響です。多少は受け入れつつどのように駆除し、どのように共存させていくかは今後の研究課題です。