オオミジンコが湧いて、興味が湧いて

今年の5月にこんな記事を書いたことがありました。

horikirimedaka.hateblo.jp

ミジンコはある意味では最高のエサであり、また別の意味では最低のエサである、と言いう内容です。

「最低」の理由は安価に安定供給ができないことです。

一年を通したミジンコの人工継続培養は不可能、と私の中では結論付けていたのですが、それはタマミジンコのことを指しています。

ところがオオミジンコの方は何とかなるのではないかという気がしてきました。オオミジンコの学名はDaphnia magna。なのでダフニアミジンコともいわれているようです。

というのも、7月末に入手したオオミジンコが夏、秋をまたいで今に至るまで絶滅することなく堀切めだか内で継続培養ができているのです。しかも割と簡単に。タマミジンコに関しては様々な方法を駆使して過去何度やっても継続培養はできませんでした。

一般的にはミジンコの中ではタマミジンコが餌に一番いいと言われています。でもオオミジンコも与えればメダカたちは張り切って捕食します。

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但し、この写真のメダカは立派な成魚。幼いメダカの口には写真のサイズのミジンコは入らないようです。でも若魚にはオオミジンコが産んだ小さいミジンコを食べてもらえばいいのです。

オオミジンコを4カ月以上継続培養ができた理由はまだはっきりと解明できていません。室内で、エアレーションをしていない容器で、何か所かに分けてリスク分散をしていたら絶滅しなかったという程度です。もっとも爆発的に殖えていた環境はこんな条件下でした。

・30cmガラス水槽

・室内

・水温は25度前後

・東南角部屋の窓際で太陽光はしっかり当たる

・青水

・100匹以上の稚魚と同居

・稚魚に粉餌やゾウリムシを毎日投入

・1カ月以上水替えなし

同居相手が稚魚なのでオオミジンコは食い尽くされることはありません。その稚魚たちに与えたエサやその排泄物が青水を維持し、直接的に、あるいは間接的にミジンコの栄養源になったのではないかとみています。

なんか面白くなってきたので、もうちょっとっしっかりとオオミジンコに向き合ってみようと思います。まずは有効な餌はなにか、という実験です。

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4つの白い容器にオオミジンコを10匹ずつ投入。右から「ゾウリムシ」「クロレラ」「豆乳」「鶏糞」を入れてみました。

このあと餌を追加投入せずに何日か様子を見ます。そして増殖するのか、絶滅するのかを検証します。今回の実験のカギは各容器のミジンコの数が10匹という具体的な数字であることです。場所は温室。太陽光はしっかりと入ります。水温は25度前後です。

ちなみにオオミジンコは堀切めだか1号店、4号店にて販売中です。ぜひ皆さんも継続培養に挑戦してみてください。その経験値とノウハウをみんなで共有しましょう。

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