殖えすぎたメダカを自然界に放流してはいけない理由

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昨日水戸で引き取ってきた大量のメダカを1号店の池や水槽に放流しました。雑種的掛け合わせのF1と品種名がはっきりしていないものが過半数を占めているのですが、それらはこの３ｍ×２ｍの池にまとめて泳がせています。1号店の3階のバルコニーにある池です。

この池はまだまだ収容力に余裕があります。特にこれからの季節はメダカは冬眠に入り、餌やりも必要なく水の汚れも激しくはないので夏季よりも多く収容ができます。

飼えなくなったメダカは是非堀切めだか1号店にお持ち込みください。実質無制限受付が可能です。針子でもミックスメダカでもヒメダカでも大丈夫です。

観賞魚店、メダカ専門店、ネット販売などで流通しているメダカは自然の川に放流することは禁止されています。金魚も自然界への放流NGは同じことですが、琉金やらんちゅうと違って改良メダカは自然界でも普通に生き抜くことができてしまいます。

またメダカの場合、春から夏は卵が排水溝を経由して自然界に流れ出ることも気をつけなければいけません。これも金魚ではあまり神経を使わなくて良かった点です。金魚はふ化までに要する日数はおよそ5日。ふ化直後は泳げません。これに対しメダカはふ化まで10日前後かかり、ふ化直後から泳ぎだすので卵が排水溝を旅して自然界にたどり着く可能性は否定できません。

もしかしたら多くの場合、改良メダカが自然界に放流されているのではなく卵が流れ出ちゃっているのではないでしょうか。だとしたら「改良メダカの放流NG運動」も問題の解決の決め手にはなりません。

メダカの生態系の壊し方はブラックバスとはちょっと違います。食物連鎖の世界ではメダカは弱者ですが、改良メダカが自然界にあふれかえってしまったら絶滅危惧種である自然のメダカの絶滅に追い打ちをかけてしまう危険があります。

それが社会問題化したらメダカ愛好家は肩身が狭くなるかもしれません。また、本当に最悪の場合は改良メダカの飼育が法律でガチガチに縛られ、飼育には届け出や許可が必要になるなど、面倒なことになるシナリオもあり得ると思います。

堀切めだかに持ち込まれたメダカは別のメダカ愛好家のもとに流通していきます。当店では安価なミックスメダカを好んでお求めになるお客様がたくさんいらっしゃいます。またその方々はメダカのブランド価値にはこだわらず、愛をこめて飼育してくださいます。メダカにとっても素敵なセカンドライフがそこにあるのです。

メダカお持ち込みの際はまずはお電話ください。

070-5553-8247　ヒョウドウ

お電話では

１．お持ち込みいただくメダカの品種

２．およその数とメダカの大きさ

３．お住まい（どちらからお持ちになるか）

をおっしゃっていただくと話がスムーズになります。

基本は無償引き取りですが、品種によっては買取、物々交換も可能です。

メダカ飼育の魅力は繁殖の容易さにありますが、そのことが逆に社会問題の火種になりかねない部分でもあります。日本中の各地にメダカを引き取ってくれる専門店ができたらこの問題も解決するのかもしれません。それにはもう何年かかかりそうですね。

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