メダカ飼育の取り越し苦労

堀切めだかには初心者のお客様も多くご来店いただきます。

今はスマホで検索すれば飼育方法については簡単に調べることができます。飼育を始める前に熱心に勉強をされている方も多くいらっしゃいます。

そんな皆さんを苦しめている取り越し苦労の代表例です。

１．飼育匹数は１リットルに1匹以下でなければならない

２．雨水を入れてはいけない

３．エアレーションをしなければならない

４．水は週に一度は替えなければならない

５．餌は毎日与えなければならない

６．発泡スチロール容器でないと屋外で冬を越せない

７．水草が必要

８．砂利を敷かないといけない

９．エビを同居させた方がよい

１０．タニシなどの貝を同居させた方がよい

１１．異なる品種を混泳させたら喧嘩する

メダカの飼育方法を、、、

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に分けて考えてみましょう。

上記の１１項目にすべてに反してもBには入ります。取り分け７～１０は理想飼育とも無関係です。

飼育の教科書はおおむねAを目指す内容になっていますが、それにこだわりすぎるとこの趣味がストレスになってしまいます。Bを知ることでメダカ飼育のストレスから解放されます。もう一歩踏み込んでCを体験することで飼育技術は向上します。そしてDを体験すればその後メダカを過失致死させてしまうことは減っていきます。

お庭の水連鉢で放置されているけど元気で長生きしているメダカもいますし、悪臭漂うドブ川で群泳しているメダカもいるのです。

１号店の屋上養魚場を見学いただいた際、初心者のお客様はぜひフェンスの下のところに並んでいる小さな飼育容器にご注目ください。

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このフェンスの下の飼育容器はメダカ飼育で取り越し苦労をされている方を意識して意図的にこのようにしています。メダカ飼育はこれほど手軽で簡単なものとご安心いただくための見本水槽という位置づけです。

エアレーションもなく、雨水が入り放題で、真夏日も朝日から夕陽にさらされ、過密飼育で、水替えもしていません。これでもメダカは元気に成長しています。このエリアのメダカたちには私自身も驚かされることが多く、勉強になっています。Cかなと思って思いきってやってみたら意外にBだった、という感じです。

５００本以上の水槽を管理し一日中、一年中メダカに向き合っている私もまだまだ取り越し苦労をしているのだと思っています。

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