プロ論「そこまでやるか」と「そこまでこだわるか」

らんちゅうの世界には30年とか50年をかけてその道を極めてきた方が私の周辺だけでも何人もいらっしゃいます。そんな大先輩方をみていると、その歴史に次の2段階の過程があるように感じます。

・ステージ1（最初の5年、10年？）

「そこまでやるか、と周囲があきれるくらい、色々なことを試している」

この過程における金銭的投資も異常です。魚の病気治療のために人間向けの医療機器を買って試した、という人も。

・ステージ2（経験20年を超え、実績も伴い、多くの人から師匠と呼ばれる立場に）

「そこまでこだわるか、と周囲が真似ができないレベルで自身の確立された飼育方法を徹底して実行している」

餌の選択、水替え、からエアレーションの位置、池の水深、水温管理といった細かいことまで妥協のない飼育で魚を造っていきます。

このことはどんな世界でも当てはまるのではないでしょうか。プロと呼ばれる人にはステージ１段階のプロとステージ２段階のプロがいるのです。

NHKのプロフェッショナルに出演される方はそのほとんどがステージ２にあります。「常軌を逸したこだわり」という仮説で番組を見ていると大体の出演者がそれに該当していることがわかります。

改良メダカ自体はその歴史が浅いので実際はステージ１段階のプロが多いと思います。私もそうです。「日常がそのことにどっぷり漬かっており、それを趣味でやっている人とはケタ違いの経験値を日々蓄積している」という意味でのプロです。

どんな世界でも「プロとは」という議論はついて回るものですが、このように２つの切り口で見ていただければプロ論は整理できるのではないでしょうか。

今日も東京地方はいい天気です。

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昨年は楊貴妃数百匹を酸欠で☆にしてしまった大きな失敗が一つありましたが、今年の夏はそういう大失敗は今のところなく、8月も終わりを迎えようとしています。

とは言え、細かい失敗は頻繁にありますし、数百もの水槽があれば常に何本かの水槽はうまくいっていない「頭痛の種状態」にあります。そんなことも含め、今後5年くらいはいろんな飼い方を試してたくさんの失敗も伴いながら経験の幅をつけていきたいと考えています。

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